写メ日記
Therapist Blog
03/02 18:52 UP!!
ひかり
三寒四温
こんばんは、ひかりです✨
今日も一日お疲れ様でした♪
昨日とは打って変わって、とても寒い一日でしたね。
三寒四温ということわざがありますが、気温の上下で体調を崩されたりしていないでしょうか?
春が近づいている証拠なんだなぁなんて、ぼんやり考えていました。
三寒四温、シオン、、、シオンといえば、、、
シオン賢者の議定書ですね。
「シオン賢者の議定書」とは、20世紀前半に流行した偽書です。
偽書とは、捏造された文書のことです。
「シオン賢者の議定書」はユダヤ人に対する憎悪を煽る文書であり、後世に与えた影響から「史上最悪の偽書」とも呼ばれています。
シオン賢者の議定書は、1897年8月29日から31日にかけてスイスのバーゼルで開かれた第一回シオニスト会議の決議文だとされています。
シオニスト会議とは、イスラエルの地にユダヤ人の国家を建国しようとすることをシオニズムといい、その運動を支持する人たちのことをシオニストと言います。
ざっくりいうと、ユダヤ人の会議に関する文章ということです。
内容はというと、ユダヤ人が世界を支配して、全ての民をユダヤ教の前に平伏させるという内容です。
世界征服と聞くと、漫画やアニメの悪の組織のように感じられるかもしれませんが、資本の独占による経済の掌握や、メディアを統制し宗教対立を煽り立てることで世界を支配する「秘密計画」を描写したりなど、なるほどと思うところもあります。
そういったことが全24章にわたって書かれています。
現代では偽書として有名な「議定書」ですが、20世紀の初めの頃にはかなり信じられていました。
そのため、「議定書」をきっかけにした差別や虐殺が発生しています。
その最たるものが、ナチスドイツによるホロコーストです。
ホロコーストとは、ナチスドイツがユダヤ人に対して行なった大量虐殺のことです。
犠牲者数については諸説ありますが、600万人近いユダヤ人が殺されたと言われています。
このナチスドイツによるホロコーストの背景には「議定書」の影響があると言われています。
なぜ、ユダヤ人がそれほどまでに虐殺されたのかというと、そもそもヨーロッパではユダヤ人を差別してきた長い歴史がありました。
そして20世紀のドイツではゲルマン民族を至高の種族とする思想がありました。
ナチスドイツの独裁者であるヒトラーは、ゲルマン人が世界の優等種族だと思っていたし、彼が嫌っていた共産主義の背景にはユダヤ人がいると思い込んでいました。
ヒトラーは全ての問題がユダヤ人によって引き起こされていると思っていました。
そしてこの「議定書」がホロコーストを精神的に支えたことは間違いありません。
また、「議定書」が関わった虐殺はホロコーストだけではなく、帝政ロシアにおける内戦においても数万のユダヤ人を虐殺したと言われています。
この史上最悪の偽書を作った人物は、1934年からスイスのベルンで開かれた裁判で明らかにされます。
この議定書を作ったのは帝政ロシアのスパイであった、ピョートル・ラチコフスキーという人物であると言われています。
彼は、デマやプロパガンダを作ることを得意としていました。
帝政ロシアでは政府がユダヤ人を迫害していましたが、ラチコフスキーの「議定書」の作成もその一環でした。
こうして裁判では「議定書」が戯言であると断じられました。
以上がシオン賢者の議定書のお話です。
人間は信じたいものを信じてしまいます。
私たちからしたら、それがどれほど愚かな内容だとしても、信じる人間からすればそれは聖典になります。
何も「シオン賢者の議定書」に限った話ではありませんね。
皆様もプロパガンダを作らないように♪
ひかりでした✨