写メ日記
Therapist Blog
03/03 19:57 UP!!
ひかり
ひなまつり
こんばんは、ひかりです✨
今日も一日お疲れ様でした♪
今日は3月3日、ひな祭りですね。
うちでは毎年ひな祭りの日には雛飾りを飾っていました。
ひなあられも食べたりしましたが、あまり好きじゃなかったんですよね。(甘いおかきみたいなやつが苦手でした。)
京都では平安貴族の遊びとして行われていたらしいです。
貴族といえば、宮廷、、、宮廷といえば、、、
宮廷風恋愛ですね。
今日は中世ヨーロッパで行われていた、「恋の法廷」についてお話ししようと思います。
法廷というと、被告と原告、弁護士や検事、裁判官がいるイメージですが、「恋の法廷」ではそうした形式はありません。
裁きを下すのは、既婚や未亡人の貴婦人たちでした。
恋の法廷を率いたのは、アリエノール・ダキテーヌとその娘のマリー・ド・シャンパーニュ。イングランドの王妃とその娘でした。
彼女たちの宮廷では、多くの貴婦人が恋愛について議論していました。
そして、さまざまな恋人たちの悩みについて裁定を下していたようです。
しかし、恋の法廷とはいうものの、実際には貴婦人たちの戯れであり、恋の法廷で下された裁定には法的にも社会的にも拘束力はありませんでした。
(お悩み相談室じゃねーか)
では、実際に行われた裁定についてお話しします。
ある男がある女に熱烈に恋していましたが、女は男の恋を拒絶していました。しかし、男は諦めることなく女の恋を求めました。
折れた女は条件を出した上で男の恋を許すことにしました。
その条件とは、これ以上女の恋を求めてはいけない。そして、彼女のことを称えてはいけない。というものでした。
苦しい条件でしたが、男は了承しました。
ある日、男が数人の騎士や貴婦人と話していると、一人の騎士が男が恋した女を侮辱しました。
男は初めのうちは黙っていましたが、侮辱がエスカレートすると、ついに反論のために彼女を称えました。
女はそれを伝え聞くと、男が条件を反故にしたとして、男に恋を与えなくなりました。
(要するに、私のことを褒めるなっていったのに褒めたからアウトってことです。)
現代の感覚だと、どっちも拗らせたやつだなぁと思いますね。
さて、女が男に恋を与えなくなったことは正しいかが、恋の法廷で話し合われました。
これに裁定を下したのが、マリー・ド・シャンパーニュでした。
その裁定によると、女の出した条件は厳しすぎるし、恋人が非難されれば反論するのは至極当然のこと。
よって女が恋を与えなくなったのは不当だということです。
とまぁこんな感じで事例をどんどん裁定していったようです。
性格良くてイケメンだけど貧乏な男と、性格悪い金持ちならどっちを選ぶべき?
これに応えたのもマリー・ド・シャンパーニュ。
あなたがお金持ちだったなら、性格のいいイケメン貧乏を選びなさい。あなたのお金で貧乏から救えばええやん、とのことでした。ちなみに女が貧乏な場合には、金持ちとの結婚を推奨しています。貧乏なら不安で恋どころじゃねーだろとのことでした。
(もうちょっとロマンがあるもんだろ)
同じスペックを持つ二人の男が一人の女に言い寄りました。この場合、どちらの男を選ぶべきか。
マリー・ド・シャンパーニュの裁定では、最初に恋を求めた方を選ぶべきとのことでした。
同時だった場合、勝手に決めろとのことでした。
(結構普通)
ある男女が恋人同士になりましたが、二人には血の繋がりがあることが発覚しました。男は女と別れようとしましたが、女はそれを拒否しました。果たして近親の恋は許されるのか。下された裁定は否でした。
王妃アリエノールいわく、近親相姦は大罪だろとのことでした。
小話を挟みますが、当時のカトリック教会は近親婚を認めていませんでした。そして、近親婚の禁止という決まりは往々にして利用されることがありました。
原則として当時のローマ・カトリックでは離婚を禁止していました。
しかし、どうしても離婚をしたい場合があります。
そういう時に実は近親婚だったからという理由をつけて離婚していました。
法廷とはいうものの、内容は貴族の暇つぶしってところです。
これらの裁定が現実社会に与えた影響はほとんどなかったと言われています。
今日の話はここまで。
皆さんも自分なりの裁定を下してみては?
ひかりでした✨